真っ先にリニューアルした多肥店は、平成24年10月に開店した丸亀製麺の県内唯一の店舗から50メートルも離れていない目と鼻の先だ。それでも、前田社長は「香川発祥ブランドという意識を強く持ち、他店を意識するのではなく、自分たちの内面を磨きたい」と丸亀製麺への対抗心を表には出さない。
はなまるの高口裕之最高マーケティング責任者も「各社はそれぞれのマーケットを分析し自社の戦略を考えており、当社は讃岐うどんをより究めるとともに、その土地ならではの店舗づくりを進める戦略を描いた。ご当地うどんが盛り上がっているのは歓迎だ」と話す。
一方、全店舗で店内自家製麺を提供する丸亀製麺は昨年11月、同社が“聖地”と位置付ける丸亀市の離島、広島(通称・讃岐広島)に研修施設「心の本店」をオープン。職人たちが本場の味を学ぶ。
発祥の強みが生きるのか。讃岐うどんを巡る熱い戦いから目が離せない。(和田基宏)
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
「JALとANA」どこで違いが生まれたのか? コロナ禍を乗り越えた空の現在地copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
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