モンハン新作に飛ぶ罵声 ゲーム業界が苦悩する“カスハラ”の現実(2/3 ページ)

» 2025年07月22日 07時47分 公開
[産経新聞]
産経新聞

ユーザー意識、時代の変化に追い付かず

 カスハラの対応方針に関するカプコンのX(旧ツイッター)への投稿には誹謗中傷を批判する声が複数寄せられている一方で、日本語や英語、中国語などでゲームの不具合を揶揄(やゆ)するコメントも目立つ。

photo Steamの直近のレビューが圧倒的不評となっているモンスターハンターワイルズ(Steamのサイトから引用)

 ゲーム業界に詳しい東洋証券シニアアナリストの安田秀樹氏は「ゲームが満足のいく出来じゃなかったときに一部のファンが暴言を吐いてしまうことは昔からあった。近年は、企業がクリエイターを広告塔にするようになったことで個人がターゲットになってしまっている」と説明する。

 ゲーム業界に限らず、これまではネット上での誹謗中傷は見過ごされてきた経緯がある。しかし、スマートフォンの普及でネットが多くの人の目に触れるようになり、公共の場と同じようなモラルが求められるようになっている。安田氏は「ゲームに関してはユーザーの意識の変化が追い付いていない部分があるのでは」とみる。

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