私がコンサルティングに入った中堅商社での話である。
業績は3期連続でダウン。社長は毎週の経営会議で「もっと積極的にお客さまにアプローチしろ」と発破をかけていた。営業部長も必死だった。朝礼で熱く語り、個別面談を重ね、研修も実施した。
しかし、営業メンバー20人のうち、主体的に動くのはいつも同じ3〜4人。過半数は「忙しくて新規開拓なんてできません」「それで本当に売り上げが上がるのですか?」と言い訳ばかり。
皮肉なことに、今期のスローガンは「挑戦」だった。全員が期初に「チャレンジします!」「意識改革します!」と宣言していた。
「みんな口では『やります』と言うのです。でも何度言っても、行動が伴わない。どのように話したらいいのでしょうか?」
私は営業部のメンバー一人一人を観察した。そして7つのタイプに分類し、ある戦略を立てた。ここから詳しく解説していこう。
まず大前提として理解すべきは「2・6・2の法則」である。必ずこのような構成になるわけではないが、私はとても参考になる法則だと考えている。
また、燃えやすいか、燃えづらいかを表現する「自燃人・可燃人・不燃人」についても紹介しよう。
この3つのタイプも、だいたい「2・6・2の法則」が当てはまる。つまり、組織の中の大多数は「可燃人」ということだ。
多くの上司が犯す過ちは、全ての部下を自燃人にしようとすることである。しかし、それは現実的ではない。自ら主体的に動く人は、1〜2割なのだ。つまり上司は、積極的に火を付けようと働きかけることが大事なのである。
部下に「仕事は終わってないですが定時なので帰ります」と言われたら、どう答える?
新入社員「Web会議でカメラオンにする必要なくないですか?」 上司のあなたはどう答える?
部下から「給料を上げてください」と言われたら、上司のあなたはどう返す?
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部下が相談する気をなくす、上司の無神経な「たった一言」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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