(1)フラットで相談しやすい環境
上位30社の各スコアを見ると、「社員の相互尊重」だけでなく、「風通しの良さ」のスコアも平均3.95点と高水準でした。ランキング上位の企業のクチコミを見ると、上司や先輩を役職名ではなく「さん」付けで呼び合う文化や、社員同士があいさつをする習慣が根付いている様子がうかがえました。
例えば、7位にランクインしたアビームコンサルティングでは、社員一人ひとりに対して、所属部署の管理職をカウンセラーとして配置する「カウンセリング制度」があり、この施策を評価する声が見られました。コンサルティング企業ではプロジェクトごとに上司が変わることが多い中、継続的に相談できるカウンセラーがいることで、キャリアの相談や信頼関係の構築がしやすくなり、その点が評価されたと考えられます。
新卒社員にとって、日々の小さな疑問や困りごとを「安心して相談できる」人間関係は非常に重要です。日常的なコミュニケーションが活発な職場では、チーム内の信頼関係が育まれ、結果として良好なチームワークを築くことができているのでしょう。
クチコミでは、以下のようなコメントが見られました。
「仕事で何か心配事があればすぐに相談できるカウンセラーがおり、相談してから上が動いてくれるまでのスピードが速い」(コンサルタント、アビームコンサルティング)
「社内の風通しがとても良い。あいさつを大事にしており、同じ部署の人たちだけでなく、他部署の人ともよくあいさつをする。社内でも、あいさつの強化期間を設けて社員の意識統一を図っており、新卒や中途の社員にもその文化を浸透させるよう努力している」(営業、マクニカ)
「年次や役職に関係なく『さん』付けで呼び合う企業文化。役員に対しても同じで、慣れるまでは少し戸惑った」(営業、東京エレクトロン)
「社員同士をあだ名で呼び合うほど関係性もフランクで、活発なコミュニケーションが取りやすい雰囲気」(ディレクター、ギミック)
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