発売から約2カ月が経過した現在、「想定以上の結果に驚いている」(須貝氏)とのこと。
「8月末まで販売する想定で数量を用意しており、サングラス以外は計画どおりの売れ行きです。一方、サングラスは過去に経験したことがないスピードで売れており、発売から3週間で、ほぼ完売の状況です。初展開ということでミニマムの数量で発売したものの、想定をはるかに超える反響です」
取材を実施した7月時点で、いくつかのファミマを回ってみたが、どの店舗でもサングラスは売り切れていた。なぜ、これほどの人気となったのか。
「やはりコンビニとサングラスは親和性が高かったのだろうなと。また、サングラスは単価数万円のブランド商品、あるいはファストファッションブランドの低価格商品に2極化しているように思います。多機能ながらファッション性を兼ね備えていて、買いやすい価格帯のサングラスは、世の中にあるようでなかったのかもしれません」
購入者は30〜40代の男性が多いという。ただ、在庫が残っていれば、女性客からももっと購入されたかもしれないとのことだった。
コンビニエンスウェアでは、この他にもたびたびヒット事例が出ている。2022年7月と2023年10月に発売した、Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」とのコラボアイテムや、2024年8月に発売したファッションブランド「CAHLUMN(カウラム)」とコラボしたビッグシルエットのTシャツなどは、その一例だ。
また、7月22日には、リクエストが多かったアイテムとして「レインポンチョ」(2435円)、「こどもくつした」(429円)、「ブラウェア(オレンジ・テラコッタ)」(2290円)、「アウターTシャツ」(2種・1490円)も発売している。
報道によると、ファミマの細見研介社長は、衣料品専門店の出店も検討しているという。直近の課題を聞くと、「店舗での商品陳列など、商品の魅力をより伝える工夫が求められる。まだ伸びしろは大きい」と須貝氏は回答した。さらなる“攻め”の展開が続きそうだ。
1981年生まれ。フリーランスライター・PRとして、「ビジネストレンド」「国内外のイノベーション」「海外文化」を追う。一般社団法人 日本デジタルライターズ協会会員。エンタメ業界で約10年の勤務後、自由なライフスタイルに憧れ、2016年にOLからフリーライターへ転身。その後、東南アジアへの短期移住や2020年〜約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。現地でもイノベーション、文化、教育を取材・執筆する。2022年3月〜は東京拠点。
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