第1期の入会者数は約480人。目標の1000人は下回ったが、「損益分岐点は大幅にクリアした」と執行役員の五十嵐隆氏は手応えを語る。8割以上が「メンバーシップに満足している」と回答した。
実際に、会員の平均購入単価も10%以上増加し、来店回数も上昇。売り上げが増加している成城店では、その増加分の6割がメンバーシップ会員によるものだという。
希少商品の販売でも効果を発揮した。30人限定で販売した海苔(のり、全形20枚、4000円)は即完売し、国産ウイスキー「イチローズモルト」も会員の約1割が購入するなど、高価格帯商品への需要の高さが見られた。
小売業界で年会費といえばコストコ(5280円)が知られており、その他のスーパーでも有料カード会員で年会費1000円程度などがある。しかし、特典はクーポンやポイントの付与が中心だ。
他の小売企業と比べると、成城石井の1万1000円は高額に見える。しかし、割引に加えて希少商品の先行販売や特別体験を重視したことが、8割超の高い満足度につながっている。
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