約半数の会社員が、オフィス環境の不満が退職検討の要因になると回答した――。オフィス構築事業を展開するGOOD PLACE(東京都渋谷区)が、20〜60代の会社員547人を対象に実施した「オフィスの“もやもや”に関する調査」で分かった。
オフィス環境の不満が今後も解消されないと、退職を考える理由の一因になるかについて、「ややそう思う」(36.1%)、「非常にそう思う」(12.7%)と回答した人は合わせて48.8%だった。待遇や人間関係といった理由に加えて、オフィス環境の不満を改善することが、働く人のモチベーションや生産性を高めるだけでなく、退職防止にもつながることがうかがえる。
オフィスに対する不満が、業務パフォーマンスにどの程度の影響を与えているかについては「やや影響を与えている」が44.0%、「非常に影響を与えている」が25.6%と、合わせて約7割に達した。一方「あまり影響を与えていない」(9.6%)、「全く影響を与えていない」(1.5%)と回答した人は約1割にとどまっている。オフィスへの不満がそのまま業務の生産性に直結していると感じている人が多いことが分かった。
理想のオフィス環境と実際のオフィス環境のギャップについては、「ややギャップを感じる」が43.7%、「非常にギャップを感じる」が15.4%で、合計約6割の人が理想通りの環境で働けていないと感じている。一方「あまりギャップを感じない」(13.5%)、「全くギャップを感じない」(5.5%)と回答した人は約2割にとどまった。
オフィスに対する不満については、1位が「休憩スペースが足りていない」(21.9%)、2位が「空調が調整しづらい」(18.8%)、3位が「建物が古い」(14.8%)だった。働くスペースは確保されていても、ランチタイムや業務中にちょっとした休憩をとる場所が不足していることが、主な課題として挙げられた。
空調については、オフィスビルで多い一括空調による調整の難しさが不満に影響している可能性がある。さらに、建物が古いことに関しては、リノベーションや内装次第で魅力的なオフィスにできる場合もあるが、劣化がそのまま残っているオフィスでは不満が目立った。
調査は、20〜60代の首都圏4都県と大阪府在住の会社員547人を対象にインターネットで実施した。調査期間は6月18〜27日。
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