ChatGPTでは最近の機能追加でエージェントという機能が使えるようになりました。これまで提供されていたDeepResearch機能に加えて、ファイルの読み書きや外部のツールやAIの呼び出しなどで、統合的に課題を処理するという位置付けのサービスです。
そして今回は「この連載記事そのものをAIエージェントに書かせる」ことを試みたいと思います。これがうまくいくと、筆者は失業してしまうのですが(笑)とにかくチャレンジしてみましょう。
ChatGPTのメニューから「エージェント」が呼び出せるので、選択します。
そのうえで、次のプロンプトを入力します。
私はITmediaというサイトで記事を連載しています。
https://www.itmedia.co.jp/author/256567/spv/
この連載記事を同じような文体で書いてください。
テーマはAIエージェントです。
前回の記事でコーティングエージェントの紹介をしたので、今回はそれ以外のAIエージェントの紹介をしてください。
この記事の読者は自治体のデジタル化に関心を持つ方々なので、それらの方が関心を抱くような事例が良いです。
記事と一緒に記事内容をイメージできる図も作成してください。
分からないことがあれば質問してください。
5分ぐらい作業をして、エージェントが記事を書いてくれました。文中にはAIエージェントが作成した図も掲載されていました。
記事の内容は詳しくは触れませんが、ネット上の情報を検索してうまく整理して原稿を書いています。ただ、筆者自身の頭の中を覗(のぞ)き込んでいるわけではないので、新しいアイデアが書かれているという感じではありません(それだけでも筆者の存在意義はあります)。
もちろんこれは筆者がAIエージェントに出したプロンプトが「AIエージェントの紹介」だったからかもしれません。もっと意欲的な提案をしてほしいと依頼したら、筆者も思いつかないような原稿が出てくるかもしれず、そのあたりは少し戦慄しています。
注目すべきは、自律的に作業を行っている様子です。
Webページを検索して情報を収集しているのですが、Webページの情報が取得できない場合は別の情報収集に切り替えるなど、柔軟に対応している様子が記録に残っています。
さて、自治体での応用イメージですが、筆者が最初に考えたのは「議会の答弁案の作成」です。
これまでも、生成AIを使った答弁案作成については、いろいろな自治体で試みられていましたが、決定打になるような出力結果が得られていなかったように思います。
AIエージェントでもファイルをアップロードして処理させることが可能ですできるので、例えば、あらかじめ過去の議事録を読み込ませたうえで、これまでの答弁の経緯を整理させ、さらに自分たちの施策に関する資料や答弁の参考になるスタイル(体裁)の資料を読み込ませて、答弁案を作成させることも可能です。その際、答弁の方針などをプロンプトで示しておくと、エージェントを制御しやすくなると思います。
次回は筆者の記事を読んでくださっている方からのコメントにお答えしたいと思います。
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