銀行員の平均年収は? 大手行と第二地銀で広がる“格差”(1/2 ページ)

» 2025年09月12日 06時00分 公開

 銀行員の平均年収が増加している。東京商工リサーチの調査によると、2024年度の平均年収は、653万3000円で過去最高を記録した。前年度(633万1000円)から20万2000円増加。トップは「あおぞら銀行」の906万8000円で、3年連続1位だった。

photo 銀行員の年収が増加している(画像はイメージ、提供:写真AC)

 国税庁が公表する給与所得者の平均給与(2023年、正社員)530万3000円と比べると、銀行は123万円高く、前年度(102万8000円)から差が拡大した。

 業態別で見ると、大手行が838万6000円、地方銀行が659万7000円、第二地銀が585万8000円と、それぞれで過去最高を記録。大手行と第二地銀では252万円の差があり、年収格差は広がっている。

 人材採用で優位性を打ち出すため、待遇改善の一環として賃上げの流れはしばらく続くとみられる。

photo 業態別 平均年収(出所:プレスリリース、以下同)
photo 業態間の賃金差は拡大傾向にある

 年収の増加額では、「八十二銀行」(127万8000円増)が最大で、「佐賀共栄銀行」(62万3000円増)、「群馬銀行」(52万8000円増)と続いた。メガバンクでは「三菱UFJ銀行」(43万2000円増)が4位にランクインした。

 一方、減少したのは北國銀行(36万3000円減)、東北銀行(5万4000円減)、佐賀銀行(4000円減)の3行にとどまった。

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