「これまで素直さとキャッチアップ能力を評価いただけているので、自分の強みだと思っている」と新妻さんが話す通り、人事からも「人事担当者が採用した中途採用社員で過去一キャッチアップが早い」「向上心、成長意欲が高く努力をおしまない」という声が挙がる。
「自分では良いと思っていたものに対して否定されると、ムカッとしてしまうことももちろんあります。でも、少し時間をおいてもう一度考えてみると、相手の目線に立って考えることができる。素直にいろいろな方の意見を受け入れること、フィードバックをいただいたら改善することは、大事にしています」
もう一点重視しているのは「人を巻き込むこと」だ。
「基本的に、どんなにきつくても出社することをルールに。営業の進捗ダッシュボードを確認するときも、一人でやるのではなく、同僚と『ここをもっと頑張ろう』などと話をしながら取り組むようにしています。一人では義務に感じてしまう業務も、メンバーと一緒に進めることでやる気が出て、日々の活動量を増やすことができています」
新妻さんは現在もアメフトを続けており、土日も練習に励んでいるそうだ。「『タフですね』とよく言われますが、アメフトチームが“サードプレイス”のような存在になっているんです」と話す。
「社会人になってから、同世代の友達を作るのは難しいと感じています。ただ、特に約束はしていないけど、なんか話したいなと感じるタイミングで、練習に行けばチームメンバーに会える。業界や職種が異なる人たちと、キャリアについて真剣に話し、交流できることが刺激になっているんです」
とにかく素直に、チームメンバーを大切にしながら働く──。取材に対応してくれた新妻さんの言葉からは、その価値観がひしひしと伝わってきた。コロナ禍で社会人になるという逆境を乗り越え、チャレンジを続ける姿に、営業力を誇るセールスフォースでエース社員と称される理由が垣間見えた気がする。
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