本連載は、国際情勢やビジネス動向を深掘り、グローバルな課題とそれが企業に与える影響を分析する。米中関係やテクノロジー業界の変動、地政学的リスクに焦点を当て、複雑な要素を多角的に捉えながら、現代社会の重要な問題を分析。読者にとって成功への洞察を提供していく。
最近、驚きのニュースが報じられた。世界的なIT企業であり、デジタル化をけん引してきた米Googleが、サイバー攻撃の被害に遭ったというのだ。
Googleの脅威インテリジェンスグループ(Google Threat Intelligence Group、GTIG)は、同社のデータベースの一部がランサムウェア(身代金要求型ウイルス)攻撃を受けたことを確認。25億人のユーザーデータが盗まれたことを正式に認めた。
Googleは多額の予算を使ってサイバー攻撃対策を実施しているが、それでも大規模な攻撃の被害者になるということを世に知らしめた。ただし、今回のケースは単なるサイバー攻撃ではなく、「人災」の要素が大きい。
サイバー攻撃による情報漏えいは、企業にとって大きな損失を生む。実害が大きいだけでなく、レピュテーション(評判)にも深く傷が付くからだ。
今回のGoogleへの攻撃は、日本のビジネスパーソンも知っておくべきケースだといえる。なにしろ、攻撃に使われたのは「声」だったのだ。
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