一定の需要は見込んでいたが、開業後は予想を上回る来客があった。
「開業から6カ月で累計10万杯の注文があり、現在は1日平均1000〜1100杯の注文があります。特に出勤時間帯の午前8〜9時台は順調に伸びており、最も忙しいランチタイム(12〜13時)には、最大で1時間に312杯の注文がありました」
エリアの特性上、休日は閑散とするため平日のみ営業している。ランチタイムは5人体制でスピーディーに対応し、それ以外は2〜3人で運営している。
人気メニューは韓国と同じく「アメリカーノ」が一番人気だが、「カフェラテ」の注文も目立ち、全体に占める比率は韓国の約2倍に達している。サイズは、Mを注文する人が最多だという。取材した午前中も続々とお客が訪れ、大ボリュームのLサイズを頼む人もチラホラ見かけた。
注文スタイルは、モバイルオーダーの利用率が急速に高まっており、決済比率はオープン初月の19%から直近では60%台に上昇。主要顧客は周辺で働くオフィスワーカーで、男女比率はやや女性が多いという。
「モバイルオーダー以外に店頭のセルフオーダーでもメンバーシップを使えるため、70〜75%がリピーターだと認識しています。当社が掲げる『早く・手軽に・おいしい』を手頃な価格で提供するという価値は、お客さまにとって日常的かつ本質的なメリットになると考え、一定の支持を得られると想定していました。
一方で、日本進出前の市場調査段階では、街中でコーヒーを持ち歩く方の姿があまり多く見られず、テークアウト特化型のカフェが本当に受け入れられるのかという懸念がありました。現在の反響は、当初の予想を良い意味で裏切る結果でした」
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