部下のやる気を奪う上司は「失敗を責める」 委縮させないために、事前にやっておくべきことは?(2/5 ページ)

» 2025年10月02日 05時00分 公開
[ツチヤサオリITmedia]

NG行動その2「部下の気持ちや状況を『思い込み』で判断する」

――「きっと部下はこうだろう」「部下も同じ前提でいるはず」という思い込みが、認識のかけ違いを生み、不幸なミスを招いてしまうというのは、職場の”あるある”。そうすると、やる気アップどころではなくなってしまいますね

 最も大切なことは、部下の話にもっと耳を傾けることであり、頻繁にコミュニケーションを取ってお互いのビジョンを共有・確認することだと思います。

 上司から部下への問いかけの仕方としては、「今回の取引先との条件についてどう思った?」のように、焦点化したオープンクエスチョンが答えやすくておすすめです。また、「困ったことがあったら、相談してほしい」と明言するのも大事ですけれど、部下側からすると「忙しそうで相談しづらい」と言う声が実際には多いのです。

頻繁なコミュニケーションが重要(出所:ゲッティイメージズ)

 そういったことから、「毎週のミーティングの最後10分は相談の時間にします」「○曜日の朝9〜10時は必ず空けておくから、話したい人はいつでもTeamsのリンクに入ってきていいよ」など、仕組み化するというのも手。あとは、先ほども申し上げたように上層部の会議とか、他部署の上司と話した情報、取引先の情報、総務と話した情報など、部下の手元になさそうな情報をちゃんと共有しておくことで、「何のために」「なぜやるのか」、Whyの部分をしっかり理解してもらえるようになり、前提の部分での齟齬がなくなり、モチベーションアップにつながると思います。

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