土肥: ご当地GENKIバッジは2025年4月に発売しましたが、反響はいかがですか?
荻久保: 社内からは「本当に売れるのか」という声がありました。これまで物販にあまり取り組んでこなかったので、不安に感じる社員も多かったのかもしれません。
発売前、社員に「好きなバッジをひとつ選んでください」とお願いし、それをプレゼントしました。結果、恐竜が描かれている福井のバッジが最も人気がありました。
土肥: 実際には、どのバッジが最も売れているのでしょうか?
荻久保: 単純に比較するのは難しくて。例えば、東京には50店舗ほど、神奈川には30店舗ほどあります。一方、秋田、岐阜、佐賀、和歌山は1店舗ずつ。というわけで、全体の販売数で見ると、店舗数の多い東京が最も売れています。
ただ、細かく見ていくと、売れ行きに違いがありまして。例えば、東京のオフィス街にある店では動きが鈍いのですが、観光地ではものすごく人気なんですよね。あと、各店舗によって台紙の裏に書かれている文言が違うんですよね。
例えば、東京の門前仲町永代橋店では「都心なのに!車でも安心」と記されている。つまり、同じ東京の店でも、A店で売り切れたからといって、在庫が余っているB店のバッジを販売することはできません。
お客さまが「東京のバッジ」を求めているのであれば、B店で購入することも可能です。しかし、その県に店舗が1つしかない場合は、完売すると他の店舗で購入することはできません。こうした状況もあって、「再販売はいつですか?」という問い合わせが多く寄せられています。
繰り返しになりますが、私たちはホテル業を営んでいて、物販の知見はあまりありません。今回、バッジを販売してみて、あらためてメーカーさんの在庫管理はスゴいなあと感じさせられました。
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