東横インの「47都道府県バッジ」が人気 富士山は静岡か山梨か、小さな争奪戦インタビュー劇場(不定期公演)(3/4 ページ)

» 2025年11月01日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

人気のバッジはどれか

土肥: ご当地GENKIバッジは2025年4月に発売しましたが、反響はいかがですか?

荻久保: 社内からは「本当に売れるのか」という声がありました。これまで物販にあまり取り組んでこなかったので、不安に感じる社員も多かったのかもしれません。

 発売前、社員に「好きなバッジをひとつ選んでください」とお願いし、それをプレゼントしました。結果、恐竜が描かれている福井のバッジが最も人気がありました。

土肥: 実際には、どのバッジが最も売れているのでしょうか?

ホテルごとに台紙に書かれている文言が違う

荻久保: 単純に比較するのは難しくて。例えば、東京には50店舗ほど、神奈川には30店舗ほどあります。一方、秋田、岐阜、佐賀、和歌山は1店舗ずつ。というわけで、全体の販売数で見ると、店舗数の多い東京が最も売れています。

 ただ、細かく見ていくと、売れ行きに違いがありまして。例えば、東京のオフィス街にある店では動きが鈍いのですが、観光地ではものすごく人気なんですよね。あと、各店舗によって台紙の裏に書かれている文言が違うんですよね。

 例えば、東京の門前仲町永代橋店では「都心なのに!車でも安心」と記されている。つまり、同じ東京の店でも、A店で売り切れたからといって、在庫が余っているB店のバッジを販売することはできません。

 お客さまが「東京のバッジ」を求めているのであれば、B店で購入することも可能です。しかし、その県に店舗が1つしかない場合は、完売すると他の店舗で購入することはできません。こうした状況もあって、「再販売はいつですか?」という問い合わせが多く寄せられています。

 繰り返しになりますが、私たちはホテル業を営んでいて、物販の知見はあまりありません。今回、バッジを販売してみて、あらためてメーカーさんの在庫管理はスゴいなあと感じさせられました。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR