土肥: ご当地GENKIバッジは国内47種類、海外5種類の計52種類かと思いましたが、東横INNは全国に350店舗ほどある。各店舗の台紙に書かれている文言まで含めると、コンプリートするには350種類ほどになるわけですね。
「コ、コレクターのみなさん、が、がんばって」としか言えないわけですが、販売側として今回のバッジを扱ってみて、想定と違ったことはありましたか?
荻久保: 例えば、同僚が東京へ出張する際に、「東京の東横INNでバッジを買ってきて」と頼む人が多いようですね。あと、ホテルの近所に住んでいる人が購入するケースもありました。ビジネスホテルなので、近所に住んでいる人が利用するケースはあまりないと思うんですよね。わざわざ泊まらなくても、自宅で寝泊まりできるので。
ただ、ビジネスホテルにとって、地元の人に愛されることはものすごく大切なんです。例えば、親戚が遊びに来たものの、自宅に泊まるスペースがない場合、東横INNを選んでもらえるかどうか。選んでもらえるホテルでなければいけません。
そのためには、「近所に住んでいる人は関係ない」ではなく、むしろ近所の人に愛されるホテルでなければなりません。こうした関係を築くきっかけのひとつとして、今回のバッジが少しでも役に立ってくれればうれしいですね。
土肥: あっ、そういえば、高知にオープンするのは来年の2月ですよね。ですので、それまでは47都道府県をコンプリートすることはできない、ということですね。
荻久保: はい。坂本龍馬をデザインしたバッジですが、まだ市場には出回っていません。
土肥: なるほど。つまり、最後に待っているのは“日本を動かした男”坂本龍馬というわけですね。コンプリートを目指すなら、最後は高知へ──。バッジひとつで全国を巡る旅が始まる、そんな仕掛けになっているわけですね。
(おわり)
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