カレッタ汐留は平成14年12月にオープンし、当初は飲食店を中心に雑貨やファッション店もにぎわいをみせていた。開業初日は推計で5万人以上が訪れるなど、その後も前途洋々−のはずだった。
その後、「地上からのアクセスの悪さ」などもあって利用者は減少傾向にあった。そこへきてコロナ禍に伴う在宅勤務が増えた影響で、頼みの綱だった周辺企業の会社員らの訪問も激減した。同じビルには大手広告代理店「電通」が入居するが、リモートワークの影響で出社率が一時半分以下になった。
コロナ禍真っただ中だった令和2年のカレッタ汐留の来場者は、前年比で約50%減少。60以上あるテナント稼働率も、4年9月には64%まで落ち込んだ。同年12月には「マクドナルド」が撤退する異常事態に。SNSでは「ゴーストタウン化している」などとの投稿が相次いだ。
カレッタ汐留運営事務所の担当者は「コロナ禍で経済活動が停止し、先行きの見通しが立たない期間が続いたことが主な要因。厳しい時期だった」と分析する。
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衰退するシャープは「日本そのもの」か “世界の亀山モデル”が失敗パターンにハマった理由copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
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