全国で唯一、交通系ICカードでの乗車ができない「空白県」の徳島県で来春、利用が可能になる。ただ、利用できるのはバスのみで、鉄道は対象外のままだ。政府は10年前に、令和2年度までに全都道府県で交通系ICカードが相互利用できるようにする目標を掲げたが、設備投資も必要なことからなかなか進んでこなかった。一方でクレジットカードのタッチ決済を進める動きも広がる。全国どこでも鉄道を利用できる「統一規格」の実現は道が遠そうだ。
徳島バスと徳島バス南部、徳島市交通局は10月14日、徳島県内の路線バスにJR西日本の交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」を導入すると発表した。時期は来年3月中旬を予定している。
徳島バスによると、導入される路線は徳島バスの51路線をはじめ3社局で計56路線で、対象となる車両は計187両。数年前から利用客の利便性向上のために検討を進め、足並みをそろえて導入することになったという。
ただ、県内の鉄道では使えないまま。JR四国は交通系ICカードを発行していない。イコカなどに対応する改札機がある駅も香川県内の一部だけだからだ。
徳島バスの担当者は「県内どの交通機関でも使えるようになれば、お客さまはもっと便利になるのだが」とこぼす。
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