賃上げは働く人の意識やモチベーションにどのような影響があるのか。パーソル総合研究所(東京都江東区)が調査を実施した。
2024年の年収を前年と比較すると、51.9%が「年収が増えた」と回答。3%以上の増加があった人は約4割だった一方、20〜30代の約4割は年収が上がっていなかった。年収が上がった理由では、「賞与・ボーナスの増額」(29.6%)や「ベースアップ」(29.2%)の影響が大きかった。
給与額が上がった人の割合は、上の年代ほど低いという結果に。40代以下の2〜3割が「部下・後輩との給与差」が小さくなっていた。また、30代以下の約2割、40代以上の約3割が「将来における給与の伸びが期待できなくなった」と回答した。
自社でベースアップがあった人に対し、モチベーションが向上した人の割合は48.6%で、年代が高いほど割合が減少していた。パーソル総合研究所は「自社でベースアップがあっても、半数以上はモチベーション向上につながっていない」と指摘する。
40代以上の約半数が「将来的な昇給に対して希望が持てない」と回答。また「将来の生活を考えると、現在の給与水準では不安を感じる」「今の会社で、将来的に十分な給与や退職金を得られるとは思えない」の割合は、年代が低いほど多数を占めた。
この先給与が上がらない場合の行動として、「支出の見直し」(36.5%)が最も多く、「投資」(28.2%)、「転職」(26.0%)と続いた。年代別に見ると、特に20〜30代では「転職」が上位にランクインした。
調査は6月27日〜7月10日、インターネットで実施した。調査対象者は正社員規模301人以上の企業勤務者かつ、20〜64歳の正社員2500人。
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