就活情報サイトを運営する学情(東京都千代田区)は、2027年卒の学生を対象にした文理別の「就職人気企業ランキング」を発表した。文系1位は「伊藤忠商事」、理系1位は「味の素」だった。
文系部門のトップは、「伊藤忠商事」で、総合商社の中でも生活消費関連など身近な分野に強く、就活生へのアピールにも積極的な点が評価された。2位以下は「東宝」「オリエンタルランド」「任天堂」「JTBグループ」「集英社」「講談社」「KADOKAWA」と、娯楽関連産業の企業が並んだ。
業種別に見ると、「マスコミ」がトップ50のうち15社を占め、中でも映画業界は「東宝」が2位、「東映」が27位、「松竹」が32位といずれも順位を上げた。
理系部門のトップは前回に続き、「味の素」が獲得した。食品メーカーのイメージが強いものの、電子材料や医薬関連など幅広い領域で事業展開し、多様な分野の人材が活躍している。
2位以下は「Sky」「任天堂」「アイリスオーヤマ」「NTTデータグループ」「サントリーグループ」「ソニーグループ」「ロッテ」「コナミグループ」「サイバーエージェント」と続いた。
前回14位から4位に上がった生活用品大手の「アイリスオーヤマ」は、主力の家電に加えパックご飯や飲料水などの食品事業にも注力。いずれも事業領域の広さがイメージアップにつながったとみられる。
業種別では「食品」が理系トップ50のうち15社を占めた。コロナ禍以降需要が急増した「Sky」や「サイバーエージェント」などのIT系企業は、総合10位に。ゲームも人気で、「任天堂」のほか「コナミ」など、「スポーツ・ゲーム・その他メーカー」はトップ50中7社に上った。
調査は、2027年3月卒業予定の大学3年生、大学院1年生1万5492人を対象にインターネットで実施した。期間は3月1日〜10月31日。
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