水田さんが営業としての頭角を表したのは3年目のこと。快進撃を後押ししたのは、新商品「サントリー生ビール」の発売だ。それまで主力の「ザ・プレミアム・モルツ」を提案したときに、飲食店によっては「味が濃い」という理由で導入に至らないケースもあった。しかし、この新商品はすっきりした味わいが特徴だ。
「これなら、過去に断られたお店にも提案できる」と勝機を見出した水田さんは、味わいを理由に導入を断られた飲食店をリストアップし、営業をかけた。
さらに、なかなか検討が進まない飲食店オーナーに対しては「商談する場所を変える」という試みもした。「商談を店舗で完結させるのではなく、飲食店のオーナーをサントリーのビール工場や蒸溜所にアテンドしました。製造の現場を見ていただき、作り手のこだわりを直接伝えました。場所を変えることで検討のステージを変えることができ、導入店舗が増えました」
酒販店との強固なリレーション、新商品の的確な提案、そして工場見学という体験の提供。これらが噛み合った結果、水田さんは年度初めの1〜3月のスタートダッシュに成功。3年目の目標数値は前年の1.5倍だったにもかかわらず、関東・甲信越営業本部での新規開拓店舗数1位を獲得した。年間目標の7〜8割を最初の四半期で達成し、半年で年間目標をクリア。最終的な新規開拓店舗数は目標の1.5倍で着地した。
なか卯の「床に置かれた食器」問題 企業の沈黙が呼ぶ“将来の波紋”
「落とし物DX」で売上15億円 競合だったJR東日本も導入した「find」はどんなサービスなのか
ユニクロのセルフレジ、なぜあれほど「快適」なのか? 「徹底的な分かりやすさ」はこう作られている
スシローの注文用ディスプレイ「デジロー」は何がすごい? 大画面に盛り込まれた数々の仕掛け
セブン、店内“スチーム”調理の「できたてラーメン」 600円前後で発売、勝機は?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング