販路を絞る理由は、ミズノのお膝元である近畿が、スポーツノンアルという新習慣を最も効果的に浸透させられるエリアと判断したためだ。「全国一斉に展開するよりも、エリアを絞って集中し、新たな市場をつくっていきたい」(坂下氏)
発売後には、ランニングやゴルフなどのスポーツイベントでサンプリングを予定するほか、店頭訴求も展開する。ミズノの「楽しく体を動かすこと全てがスポーツ」という考え方に基づき、通勤や家事といった日常の身体活動後にも、飲用シーンを広げていく方針だ。
全国展開については、「現時点では決まっていない」としながらも、近畿での売上動向を見ながら判断していくという。
2026年は、サッポロビールが創業150周年、ミズノが創業120周年を迎える。日本のビール文化を築いてきたサッポロと、日本のスポーツ振興を支えてきたミズノが「スポーツノンアル」という新市場の確立を目指す。
運動習慣の定着という社会課題の解決も訴求する商品が、市場にどう受け入れられるか。異色タッグによる取り組みの行方に、注目が集まる。
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