この記事は、中島将貴氏の著書『パッとロジカルに考えるための 瞬間論理的思考トレーニング』(SBクリエイティブ、2025年)に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。なお、文中の内容・肩書などは全て出版当時のものです。
論理的に話せるようになるためにはどうすればよいのだろうか。答えはシンプルで「論理的に話すための型を理解する」ことと、「その型を踏まえた訓練を積む」ことの2点である。
前者については3つのステップに分解できる。すなわち、
の3つだ。以下でそれぞれのSTEPの詳細を確認していく。
最初のSTEPは「論理的に把握する」である。どのようなアウトプットも、まずはインプットからであり、論理的に話すためにはまずは人の話を論理的に把握することから始まる。
では、そのためにはどうすればよいのか。それは論理的に話す(=アウトプット)ゴールと、ゴールを実現するための論点の枠を設けて、その枠に沿って人から話を聞くということだ。
この論点を設定する際にはポイントがある。それは、できるだけMECEに設定するということだ。これは日本語でいえば「漏れなく、ダブリなく」ということを意味しており、ゴールに至るための論点を漏れなく、分かりやすく整理するために必要な観点である。
具体例を1つ挙げよう。とある中小企業では、オフィスを置くビルの改装に伴い、社長の要望でオフィスレイアウトの変更を検討することになった。レイアウトを変更することで、社員の生産性を向上できるのではないか、と社長が考えていることが要望の背景にある。
そこで、この会社の総務担当者がレイアウト変更を検討することになった。この際の総務担当者としてのゴールは「社員の生産性を上げるレイアウトのイメージを社長と合意すること」とする。そうした際の論点のイメージは、
である。このように論点が設定できると、レイアウト変更に向けてまず社長から話を聞く際に、現在のレイアウトの課題は何か、どうすればよいと思っているのか、など社長の見解を引き出すことができる。そうすれば、社長と合意する(=社長が納得する)レイアウト変更のイメージも検討しやすくなる。
従って、論理的に把握するためには、そもそもコミュニケーションの出口の「ゴールを定義」し、そのゴールに至るために明らかにすべき「論点を設定」し、その論点に沿って「相手の話を把握」するということになる。
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