角田氏はゴンチャ ジャパンの社長就任前、サブウェイ ジャパンの社長を務めていた。
サブウェイは一時期500店舗ほどにまで拡大したが、当時は150店舗ほどに縮小。このタイミングで、角田氏は店舗や商品を改革し、反転攻勢に出た。店舗では、新コンセプトの「フレッシュフォワード」を導入。ショーケースやインテリアを明るくし、パンを顧客からよく見える位置で焼くなど、フレッシュなイメージづくりをした。商品面ではコンビニのヒット商品などを取り入れ、サラダチキンなどを具材に取り入れた。
こうした取り組みの効果もあり、17カ月連続で既存店売上高が前年同月比を上回った頃に、ゴンチャから声が掛かったという。
「ゴンチャもサブウェイと同じく、ブランド力はある。あとはしっかりとチームをつくり、やるべきことをやれば良い。優秀な人材がそろっているので、社長の仕事はその人たちがプロとして力を発揮できるように方向性を定めることだ」と、角田氏は語る。
角田氏の社長就任時、ゴンチャにはさまざまな考えの人がいたが、「お茶の文化をつくる、お茶で日本一になる」と、目標を明確にした。同時に、店舗で働くアルバイトスタッフの髪色などを自由化し、スタッフが働きやすい環境整備を行った。また、マーケティングでは、10代や20代を取り込むためにSNSでの発信に力を入れている。
「日本では、『お茶をしよう』という言葉が、コーヒーを飲みに行くことを意味することが多い。そうではなく、正しく“お茶”を飲んでもらえるようにしたい」と角田氏は語る。
そのため、角田氏が望んでいるのは、ゴンチャの独り勝ちではない。「コーヒーを提供するカフェには伝統がある。元気なティーカフェがたくさん出て、お茶の魅力をさまざまな角度からアピールしないと、現状は覆らない」と考えている。
「最近はコーヒー屋さんもお茶を出してきているが、コーヒー屋さんでお茶を飲むのでなく、お茶はやはりお茶屋さんで飲んでほしい」(角田氏)
ゴンチャの年間来客者数は、2019年から2024年の5年間で約1.7倍の3012万人となった。2028年にはさらに2倍の6000万人を目指す方針だ。
「お茶をする」の概念を覆し、お茶文化を浸透させられるのか。ゴンチャの今後の成長は、そこにかかっている。
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