「ゴンチャ」人気はなぜ続くのか “タピオカの一発屋”で終わらなかった理由(1/5 ページ)

» 2025年06月14日 06時00分 公開
[小林香織ITmedia]

 2025年に日本上陸10周年を迎えた、台湾発のグローバルティーカフェ「ゴンチャ」。世界30カ国で2300店以上、国内では全国195店舗(2025年5月末時点)を展開する。

 ゴンチャといえば、「タピオカミルクティー」を連想する人が多いかもしれない。まさに、タピオカブームの波に乗って認知度や客数を伸ばしてきたブランドだ。その後、ブームの終焉とコロナ禍が重なり売り上げがガクンと落ち込んだものの、出店を重ねて再び成長している。

タピオカは、今でもゴンチャで人気のトッピングだ(筆者撮影)
2025年に新戦略「Gong cha 2.0」を開始。店舗デザインも刷新している(ゴンチャ ジャパン提供、以下同)

 上陸10周年を機に2025年を“新章ゴンチャ”のスタートと位置付け、新戦略「Gong cha 2.0」を進めている。ブランドへの熱意を高めることを目的とし、「顧客体験」と「従業員体験」を向上させる取り組みに注力するという。

 5月30日にオープンした「秋葉原中央通り店」のメディア内覧会に登壇した角田淳社長は、「今と同じことを続けていても、ワクワクするようなお茶ブランドの立ち位置はつくれない。次の10年に向けてしっかり成長するために、『Gong cha 2.0』と銘打って取り組みを進めていく」と意気込みを語った。

 なぜ、タピオカブームが終わってもゴンチャは成長を続けられるのか。角田社長とGong cha 2.0推進部 部長 栗田栄一氏に取材した。

       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ