「同質化」という側面から見ると、コンビニ大手3社の中では、むしろ「ローソン」のほうが、より積極的に「差別化」を図ろうとしている。
クレーンゲームに加え、駐車場にRVパークを設ける取り組みや、書店・薬局とのコラボレーションなど、「コンビニ+α」を打ち出す施策が目立つのだ。そういえば、コンビニの中に調理マシンを用意して、作りたての飲食物を提供する試みも、ローソンが始めている。
しかし、それが差別化ではなくなるのも、もはや時間の問題だろう。こうした特徴的な試みも、大手3社の間で次第に似通っていく可能性が高いからだ。
そうなると、結局、コンビニは「数」や「立地」の勝負になってしまう。でも、それに限界があることは見てきた通り。最終的に、業界全体で首を絞めあう結果になるかもしれない。
この点から見ると、ファミマのクレーンゲーム設置のニュースは、楽しげな話題の裏側に、厳しいコンビニ市場の現状も映し出しているのだ。
都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家。チェーンストアやテーマパーク、都市再開発などの「現在の都市」をテーマとした記事・取材などを精力的に行う。「いま」からのアプローチだけでなく、「むかし」も踏まえた都市の考察・批評に定評がある。著書に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』他。現在、東洋経済オンラインや現代ビジネスなど、さまざまなメディア・雑誌にて記事・取材を手掛ける。講演やメディア露出も多く、メディア出演に「めざまし8」(フジテレビ)や「Abema Prime」(Abema TV)、「STEP ONE」(J-WAVE)がある。また、文芸評論家の三宅香帆とのポッドキャスト「こんな本、どうですか?」はMBSラジオポッドキャストにて配信されている。
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