神戸ポートタワーV字回復の舞台裏に迫る 通販大手・フェリシモが仕掛けた「脱・展望台」戦略(3/4 ページ)

» 2026年01月21日 17時59分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 改築に際し、通販大手のフェリシモに事業プロデュースが委託された。新たな試みとして屋上にオープンエアデッキが設けられた。地上約100メートルの屋外に出て、季節ごとに、時々刻々と変わる風や光を感じながら神戸の風景を見晴らすことができるようになった。また屋内には光のアートを楽しめる施設「Brilliance Museum」を増設、ユニークな場面を用意して、入場者が記念写真を撮影するスポットとなっている。

 眺望を楽しむだけではリピート客を見込むことができないという判断から、オランダの人気キャラクター「ミッフィー」をはじめ、クマ型ブロックフィギュアの「BE@RBRICK(ベアブリック)」、ガールズグループ「BLACKPINK」といった人気コンテンツとのコラボを次々と実施した。展望塔を体験型のエンターテインメント施設に転換させようというわけだ。結果としてZ世代やファミリー層など幅広い層を呼び込むことに成功している。

 いっぽう売店では改修工事中にタワーを覆っていた白い保護シートを再利用したバッグが販売され話題になった。アップサイクル商品の工夫であり、環境や社会の持続性に配慮する商品展開を進めてきたフェリシモらしい試みである。

 フェリシモによる運営を委託した効果は顕著である。リニューアルからわずか1年7カ月(昨年12月時点)で入場者数100万人を突破した。単年度に換算すると64万人となり、31年ぶりに年間の来場者数が60万人を超える快挙であるという。

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