神戸ポートタワーV字回復の舞台裏に迫る 通販大手・フェリシモが仕掛けた「脱・展望台」戦略(1/4 ページ)

» 2026年01月21日 17時59分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 外国人観光客の増加を受け、戦後復興期から高度経済成長期にあって各地に整備された観光施設に再度、光が当てられている。わかりやすい例が都市のランドマークとなった展望塔だろう。かつてのように集客ができなくなったタワーを大規模改修し、あわせて運営のあり方の見直しをはかる事例が注目されている。

photo リニューアル後の運営の工夫で幅広い層を呼び込む神戸ポートタワー=昨年12月、神戸市中央区

 昭和29年に開業した名古屋テレビ塔(現・中部電力 MIRAI TOWER)の試みなどが典型である。名古屋テレビ塔は複合的な機能を担ったタワーである。周辺に広く放送を届ける日本初の集約電波鉄塔であるとともに地上90メートルと100メートルに展望所を設置し、観光施設の役割も託された。また、100メートル超の広い道路幅で知られる久屋大通(ひさやおおどおり)にあって復興のシンボルとなることも期待された。

 平成23年、名古屋テレビ塔はアナログ放送の終了に応じて電波塔の役割を終える。

 解体の噂もあったが、耐震改修とリニューアルを経て観光施設として存続する方針が決定。令和2年には塔内にホテルがオープン、産業遺産をリノベーションしたユニークな宿泊施設として話題になった。さらに翌年5月に中部電力とネーミングライツを締結のうえ、現在の名称に改められた。

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