サイバー攻撃が相次ぐ中、セキュリティ予算を増やす企業が増えている。サイバーセキュリティ事業を展開するアシュアード(東京都渋谷区)が実施した調査から、次年度のセキュリティ予算を前年度より「増加する」企業が75.9%に上ったことが分かった。増額した領域では「データ保護・バックアップ・復旧」(63.6%)が最多となった。
その理由としては「昨今の重大なセキュリティインシデントの多発」(62.6%)が最多となった。以降「法規制への対応強化」(48.3%)、「DX推進に伴うリスク増加への対応」(46.9%)と続いた。また、昨今注目が集まる「サイバー保険の加入・更新」(32.9%)という意見も一定数あった。
予算を増額したセキュリティ領域を聞いたところ、「データ保護・バックアップ・復旧」(63.6%)、「ネットワークセキュリティ・ゼロトラスト」(62.6%)が上位を占めた。
昨今のランサムウェア攻撃の拡大を受け、感染した場合の事業継続と被害の未然防止・最小化のため、復旧対策とネットワークの堅牢化を強化する動きが広がっている。
セキュリティ投資の投資対効果(ROI)を経営層へ説明・報告する際の課題として、最も多く挙げられたのは「リスク評価結果と投資額の関連付けが難しい」(47.6%)だった。
以降「数値での証明が難しい」(45.0%)、「競合他社や業界平均と比較するためのデータがない」(28.0%)と続き、全体の77.0%が経営層へのROIの説明に何らかの課題を抱えていることが分かった。
アシュアードは調査結果を踏まえ、「大企業の経営層がセキュリティを『経営リスク』として認識し、予算措置を講じている実態が確認できた。しかしその一方で、現場担当者は『予算の妥当性』『投資による効果』を客観的・定量的なデータで経営層に説明しきれていないという壁に直面していることも明らかになった」とコメントしている。
調査は、従業員数1000人以上の企業に勤める情報システム・セキュリティ担当者500人を対象にインターネットで実施した。調査期間は2025年12月。
倒産寸前なのに年収100万円アップ 売上38億円のV字回復を実現した、山梨のプリント企業の「決断と狙い」
ローソンの車中泊は、単なる「場所貸し」ではない 見落とされがちな体験価値とは
年商54億円企業を「突然」継いだ兄弟 役員・社員が辞めていく中でも改革を続けたワケ
なか卯の「床に置かれた食器」問題 企業の沈黙が呼ぶ“将来の波紋”
「落とし物DX」で売上15億円 競合だったJR東日本も導入した「find」はどんなサービスなのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング