生成AI・AIエージェントの開発を手掛けるギブリー(東京都渋谷区)は、2026年卒業予定のエンジニア職志望学生を対象に「就職活動に関する実態調査」を実施した。その結果、就職活動で生成AIを活用している学生は全体の約85%に上ることが分かった。
具体的な活用法で最も多かったのは「エントリーシート(以下、ES)の作成や添削」で80.7%だった。続いて「志望動機の作成」が48.6%、「自己分析」が48.2%となった。準備の精度やスピードを高める目的で、思考整理や言語化を補助するツールとして活用している実態がうかがえる。
学生からは「書きたい要素をプロンプトに列挙し、AIに作成してもらう」といった具体的な活用法も聞かれた。ギブリーは、「ESを起点とした従来型の選考フローが、十分な見極め機能を果たしているのかを再検討する企業は今後増えていくと考えられる」としている。
選考プロセスの中で、プログラミングスキルを測る「コーディング試験」を受けた学生は67.8%に上った。特に受賞実績や長期インターン経験のある学生では80%を超えており、開発経験が豊富な層ほどスキルベースの選考を受けている傾向が見られた。
コーディング試験を課す企業に対して、学生の約4割は「スキルを正当に評価してくれる」と好意的に受け止めている。一方で、評価手法そのものよりも「どのような基準で評価されるのか」という公平性や透明性が、企業選択に影響している様子もうかがえた。
内定承諾先とインターン参加企業の関係を見ると、全体の39.3%がインターンに参加した企業に内定を承諾していた。開発経験別では「受賞実績・長期インターン経験者」の50.9%がインターン参加企業に内定承諾しており、他の層と比べて突出して高い結果となった。
開発経験が豊富な学生ほど、インターンを通じたマッチングを経て入社を決めており、インターンシップは母集団形成にとどまらず、即戦力層を確実に採用するための重要な判断材料として機能しているようだ。
ギブリーは「ITエンジニア志望学生の間では、2026年卒の就職活動は、生成AIの一般化が進んだ『AIネイティブ』世代の採用活動元年の様相を呈している。企業にとっては、AIで効率化されたESを前提としながら、いかに早い段階で客観的な評価プロセスを提示し、学生と真摯な接点を持てるかが、採用競争の勝敗を分ける」と指摘している。
調査は、2026年卒業予定のエンジニア職志望学生を対象にインターネットで実施した。期間は2025年7月24日〜8月31日で、有効回答数は279人。
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