上司と部下が飲酒を通じて本音を語り、関係性を深めることが円滑な組織運営に資するという考え方の下、「飲み」と「コミュニケーション」を合わせた「飲みニケーション」という造語が生まれました。特に1980年代後半から1990年代前半にかけて、日本の企業でよく使われていたと感じます。
筆者は1990年代前半から、社会に出て働き始めたため、まさに「飲みニケーション全盛期」に若手時代を過ごしました。
筆者が入社したのはコンサルティング会社で、夜通しで働きつつ、時には部署での飲み会や、会社の忘年会・新年会に参加しました。当時は「会社の飲み会に参加するのは当たり前」という風潮でしたが、筆者の場合は出張が多かったため、強制感はそこまで感じませんでした。
ただ、他社で働く方々の飲み会の話を聞くと、飲み会の出席は必須、仕事よりも飲み会優先、2次会や3次会も当たり前。六本木や銀座、新宿など、東京の繁華街は夜中まで人であふれ、タクシーがつかまらない時代でした。
その後、バブルが崩壊し、コロナ禍を経て、会社で働く「世代」と「働き方」が変わりました。リモートワークが増え、会議もオンラインが当たり前となり、残業は禁止。週休2日はおろか週休3日、男性育休も当たり前という時代です。
バブルで世の中を引っ張ってきた団塊世代の半数以上はすでに定年を迎え、現場の第一線から引退し始めています。当時の若手社員だったX世代(1965〜80年生まれ)が世の中では年長のベテラン社員となり、Y〜Z世代(1981年生まれ以降)が会社の中心的役割を担うようになってきています。働き方と会社の中心となる世代が変わったことで、飲みニケーションに対する意識にも変化が出始めてきました。
下図にも示しましたが、Y世代やZ世代はある意味スマート。人種の多様性も理解し、活動的でテクノロジーにも精通し、社会課題にも敏感で、ワークライフバランスの大切さを知り、訴えてきた世代でもあります。このような世代が中心になり始めたことで、「コミュニケーションの質の変化」が起こっていると、筆者は見ています。
お酒を飲まないZ世代社員 どんな飲み会なら参加したい?
会社の飲み会のストレス、3位は「上司の振る舞い」 男女別で感じ方に差Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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