ファーブル社は、一般的な小売販売ではなく、応援購入サービスによる受注生産を中心としている。理由の一つは、在庫リスクの削減だ。注文を受けてから生産するため、売れ残りによる廃棄を避けやすい。
もう一つは、ブランド価値の維持だ。小売店に卸す場合、売れ行きが悪ければ、値下げによって消化されることになる。「ブランドイメージへの影響も懸念され、購入済みの方をガッカリさせてしまう。基本的にセールを行わない方針だ」と坂井氏は説明する。
背景には、坂井氏のアパレル業界への強い問題意識がある。現在のアパレル業界は、見込み生産をして売り減らすビジネスが主流だ。欲しいときに買えて便利な半面、需要予測が外れると不良在庫が発生し、廃棄や焼却につながる。
坂井氏は「日本で既製服の販売が一般化したのは1960年代。今の売り方が唯一の正解ではないのかもしれない」と指摘する。受注生産モデルは、アパレル業界30年のキャリアを持つ坂井氏が目の当たりにしてきた大量生産・大量廃棄という構造への、一つの回答といえる。
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