このような悩みを抱えている人には、「相談という形で雑談を仕掛ける」ことを勧めたい。
高度な雑談とは、相談という体裁をとりながら、会話のきっかけを作る手法である。ポイントは、「解決を求めない相談」をすることだ。例えば、こんな具合である。
「最近、朝型に生活を変えようと思ってるんですけど、何かコツあります?」
「タスク管理って、紙とアプリ、どっち派ですか?」
「この業界、最近ちょっと変わってきましたよね。どう思います?」
これらは、正解が一つではない。失敗しても致命傷にならない。相手の経験談が引き出せる。そして、話題が自然に横に広がる。
要するに、「解けるけど、どうでもいい」ぐらいの相談がちょうどいい雑談になるのだ。
どんな相談が「高度な雑談」に向いているのか。次の4条件を満たすよう、相談を設計しよう。
この4つを満たせば、会話が自然に続く。相手も気軽に答えられる。そこから関係性が生まれるのだ。
逆に、不向きな相談もある。人事評価への不満、上司や部下への本気の怒り、組織の構造的な問題。これらは重すぎる。相手が一気に「問題解決の責任」を背負ってしまう。高度な雑談のコツは、「解けるけど、どうでもいい」という軽さを保つことである。
例えば、娘に対してはこう切り出してみてはどうか。
「最近、ジャケットを買い替えようと思ってるんだけど、ネイビーとグレー、どっちが使いやすいと思う?」
最初は「知らない」と素っ気なく返されるかもしれない。しかし、「お父さん、最近ちょっと太った?」などと返ってくることがある。そこから、健康の話、ダイエットの話、YouTubeで見た筋トレ動画の話へと広がる可能性がある。
息子には、こう聞いてみてはどうか。
「イヤフォン、買い替えどきなんだけど、結局どれがいいの?」
ガジェット好きの子どもなら、目を輝かせるだろう。ゲーム用、音楽用、通話用。それぞれのおすすめを熱心に語り始めるかもしれない。気付けば30分近く話が続いていた、ということもあり得る。
自分から話題を振るのが苦手でも、「教えて」という形なら切り出しやすい。これが高度な雑談の強みである。
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