「用事がないと話せない……」 気が小さい上司ほど“相談”という名の「高度な雑談」を活用すべき「キレイごとナシ」のマネジメント論(4/5 ページ)

» 2026年02月02日 08時00分 公開
[横山信弘ITmedia]

ビジネスでも効果がある

 職場でも同じ手法が使える。部下に対しては、こう聞いてみてはどうか。

 「議事録って、どこまで丁寧に書いてる? 最近、自分のやり方が古いんじゃないかと思って」

 「自分はAIで下書きを作って、あとで修正してます」などと答えが返ってくるかもしれない。そこから、AIツールの話、業務効率化の話、働き方の話へと展開する。

 別の部下には、こう聞いてみてはどうか。

 「新人への声かけって、最初どこまで踏み込んでる? 自分、どうも距離感がつかめなくて」

 部下は自分の経験を話し始める。失敗談も成功談も。「すごく参考になる」とあいづちを打ちながら、聞き役に回ればいい。

 顧客訪問でも、この使える。

 「最近、この業界ちょっと変わってきましたよね。御社では、どんな対応をされていますか?」

 うまくいけば顧客は、自社の取り組みを語ってくれるだろう。技術的なアドバイスを求めたら、意外と専門的なことまで教えてくれるかもしれない。

 以前私も、

 「御社のSDGsの取り組みって、結構メディアに取り上げられていますけど、あれは誰の発案なんですか? ぜひ教えてください」

 とあるクライアントの社長に尋ねたところ、30分以上も語ってくれた。

 「用がないと行けない」と思っていた顧客訪問が、「相談を持ちかける」という形で成立するのである。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR