山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
2025年秋以降、メモリ価格の高騰が続いている。
米マイクロン製のDDR5メモリ「CT16G48C40U5」の平均価格は、2025年9月まで8000円台を推移していたが、現在は4万円を超え、同等品も安くて3万円台後半が相場だ。以前は2万円台で購入できたDDR5(32ギガバイト×2)も、現在、10万円以上で取引されている。
メモリ高騰で懸念されているのが、コンシューマ向けゲーム機の価格上昇だ。「Nintendo Switch 2」の国内専用版の希望小売価格は4万9980円だが、メモリの高騰により値上げを予想する声も出ている。「PlayStation 5」は過去に値上げを実施しており、さらなる値上げの可能性も見えてきた。ゲーム機価格高騰の可能性を探る。
国内でメモリ価格が大幅に上昇している。自作PCのユーザーなどが使うDDR5メモリ単体の価格は、冒頭の通り5倍になった。海外でも同様に価格は上昇している。
昨今の価格高騰のきっかけとされるのが、ChatGPTを開発するOpenAIと、サムスンおよびSK Hynixが結んだ供給契約だ。両社がOpenAIに対し、DRAMを毎月ウエハ90万枚分供給するという内容で、OpenAIが2025年10月1日に発表した。
DRAMの世界シェアはSK Hynixが約36%と首位であり、サムスンは34%で業界2位に位置し、月産90万枚は世界の生産量の4割に相当する。2トップの企業がメモリの大半をOpenAIに供給し、メモリが不足するという憶測が広がったため、価格が高騰した。だが、すぐに供給するわけではなく「計画」の話であり、生産能力拡大を示したものに過ぎない。
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