Danubeはサウジアラビア初のハイパーマーケット展開企業であり、現在はBinDawood Holding傘下で運営されています。プレミアム商品、厳選された輸入品、新鮮な農産物の幅広い品ぞろえを強みとします。
店舗を視察すると、プレミアム志向が随所に見えます。過半数が30歳未満の国であることを反映し、入口からおもちゃ→トイレタリー&ビューティーで始まるレイアウトでした。雑貨を経由して食品に抜ける動線です。
精肉売場の前にはバーベキュー関連用具を配置し、総菜・チーズの量り売りをする有人接客の島も充実。店名を入れた装飾が多く、ブランディングへの意識が高いことが見て取れました。
DanubeのDXは、2022年に買収したIACo(International Applications Company)が担っています。IACoはDanubeおよび親会社であるBinDawoodの、ECチャネルの開発・運営を担い、オンライン売り上げ比率の向上に注力しています。
BinDawood Holdingは、ダークストア(配達専門店)自動化に3億9000万ドル(約580億円)の投資を計画しています。3万〜5万平方メートルの大型配送センターと、都市部の2000〜3000平方メートルの小型拠点を組み合わせ、サウジ全土に自動化ダークストアを展開する予定です。これにより、迅速な配送を目指します。
自社サイトでは「1万アイテム以上からオンラインショッピング」と明記し、オンライン購入を強く前面に出しています。特徴的なのは、FAQでオペレーションの細部まで書いている点です。
(DanubeのFAQページより)
ECの満足度を決めるのは、こういった地味な部分です。Danubeは、アプリなどを導入するだけでなく、配送やCS(カスタマーサクセス)の領域にまで、DXの取り組みを広げています。
IACoが運営するロイヤルティプログラムには500万人超の顧客が登録しています。ECと店舗の両方でポイントがたまり、1000ポイント=10SAR(サウジアラビアリヤル、サウジアラビアの通貨)で還元されます。購買履歴や属性でセグメントし、個別プロモーションを配信する仕組みです。
他にも、Danubeアプリは、ライブチャットサポートまで提供しています。
DanubeのDXは単なるアプリ導入にとどまらず、欠品を減らし、配送を守り、顧客をセグメントして施策を打つ。必要なサポートはライブで行うという、運用のDXと言えます。
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