土肥: 3カ月で6500点ということは、1カ月で2000点ほど。1日当たり70点ほどになりますが、大変だったのでは?
野村: 倉庫のようなところで始めたこともあって、常にモノがあふれかえっていました。店を閉める時間になると、倉庫の中にモノを詰め込んで、オープンするときには倉庫からモノを出してきて。自分たちが作業できる場所を確保するために、モノを出したり入れたりしていました。当初、実証実験は6カ月の予定でしたが、あまりにも反響が大きかったので、1年ほど延長したんですよね。
毎日、たくさんのモノが持ち込まれる。と同時に、リユース率も高い。まだまだ使えるモノでも処分に困っている人は多く、またそれを使いたい人も多いのではないか。世田谷店での取り組みは初めてのことだったので、オペレーションなどの課題はたくさんありましたが、それを改善すれば事業として大きくできるのではないか。このような仮説を立て、2号店に向けて動き始めました。
土肥: オペレーションの課題について、聞かせてください。
野村: 現在は、不要になったモノを店舗に持ち込んでもらって、まずスタッフが再利用できる状態か、店頭に並べられる商品かどうかを確認するんですよね。問題がなければ、タブレット端末に商品情報を入力し、その内容が自動的にWebサイト「ジモティー」に掲載される。そして、商品に貼るQRコードを発行して、それを張り付ける。この作業が終われば、商品を陳列するといった流れですね。
ですが、実証実験のときは、持ち込まれたモノをチェック……というよりも、「そこに置いておいてもらえますか」といった対応でした。ジモティーへの投稿も自動ではなかったので、スタッフが手動で行っていました。現在は、売れ筋の商品はココに、大きいサイズの商品はココに、といった具合にルールを設定していますが、当時は「とりあえず、ココに置いておくか」といった対応だったんですよね。
いま、振り返ると、それも仕方がなかったと思うんです。当社にとって初めての試みだったので、なにをすればいいのかよく分からなかった。お客さまの声を聞いて、どこにニーズがあるのか、課題はどこにあるのか、改善すべきポイントはどこにあるのか。複雑なオペレーションではなく、簡素化するにはどうすればいいのか。こうしたことを検証していました。
なぜ簡素化にこだわったのかというと、将来的には「地域での雇用」を考えていたから。オンライン上の作業に不慣れな人でも、持ち込まれた商品をジモティーに掲載して、店頭で販売できるようにしなければいけません。そのために、できるだけ簡素化していきました。
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