イケアはなぜ、ニトリに勝てないのか 店舗を増やせず、新宿・原宿店も閉店した残念な事情(2/4 ページ)

» 2026年02月19日 05時00分 公開
[山口伸ITmedia]

なぜ、都心部の店舗を閉めていくのか

 原宿店は原宿駅前のビルに出店し、大型家具よりも雑貨に力を入れ、キッチン用品や日用品を充実させた。カフェも構え、郊外型店舗と同じく飲食の場を設けた。

 渋谷店は通りを挟んで西武渋谷店の隣に位置し、全7フロア。2024年8月にリニューアルを実施している。こちらはカフェに加えてレストランもあり、フロアごとに分かれて商品を配置し、郊外型店舗のように迷路感はない。

都心部の店舗として生き残った渋谷店(出所:イケア公式Webサイト)

 新宿店は全4フロアで、大型家具も扱う一方、その日に持ち帰れる雑貨に注力しており、量り売りの総菜売場が特徴だった。

 イケア・ジャパンは店舗ごとの業績を公開していないが、今回の閉店は高い賃料がネックになった可能性がある。ECにしても、大型家具は実店舗で見てから購入する「ショールーミング」を行う消費者が多く、品ぞろえが限られる都心型店舗の効果は低いはずだ。

 大型店の売場面積はいずれも2万平方メートルを超える一方、都心型店舗は最大の渋谷店でも4800平方メートルである。近場での3店舗の出店は過剰だったと考えられる。

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