数学分野では『解きながら楽しむ 大人の数学 因数分解と平方根編』『同 三角比と三角関数編』『同 2次関数と微分・積分編』を展開する。中学数学からスタートし、最終的には「微分・積分」まで到達できる構成とした。
問題設計にあたっては、学習塾「KUMON」の強みである「スモールステップ」の考え方を取り入れた。例題を手本にしながら段階的に解き進める方式で、順番通りに取り組めば自然と理解が深まるようにしたという。
また、学校教育では学ぶ順番が定められているが、大人の学び直しにその制約はない。そこで中学3年生程度の内容を起点に、必要な単元に絞り込み、効率的に「微分・積分」へとつなげる構成にした。関連性の薄い単元は思い切って省き、最短距離で到達できるようにした。
当初、社内では数学を担当したがる編集者は少なかったという。数学分野を担当した田島佳奈氏は「うちの会社は文系の人が多いんですよ。ただ、すごく熱狂的にやりたいという人が社内にいて、それが当時の社長だったんです」と振り返る。
全国規模で見れば、そうした熱狂的なニーズは一定数あるのではないかと判断した。また、KUMONが算数・数学に強いイメージを持たれていることも後押しとなった。実際に、過去にKUMONに通っていたことをきっかけに、購入するケースもあるという。
購入者の中には「夜に1問解いてから寝る」という習慣を続けている人もいるそうだ。「集中できる」「モヤモヤを忘れて没頭できる」といった声も寄せられている。
答えが明確な数学は、解き切ったときの達成感が分かりやすい。田島氏は「1日15分、見開き2ページ分で、大人も続けやすい分量にしています。机に向かって、集中して解いて、気持ちよく達成感を得られる。それが数独やクロスワードに近い、パズル的な楽しさにもつながっているのかもしれません」と話した。
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