多くの企業で生成AI活用やDX推進が進む一方、それを支えるデータの整理や確認、管理といった業務が情シス・IT部門の負担を増大させている。Sansanが従業員数100人以上の企業の情シス・IT部門を対象に実施した調査からは、その実態が明らかになった。
調査結果を基に、情シス・IT部門が担う社内データの整備や確認、ツール間のデータ連携などの工数を算出したところ、1社当たり年間平均3.9億円相当の人件費が投じられていることが分かった。
データ活用が進む一方で、それを支えるメンテナンス業務も増加している。現場にどのような変化が生まれているのか。
データメンテナンス業務の作業量について、2025年に「大幅に増えた」「やや増えた」と回答した人は、合わせて50.7%に上った。
直近で増えたデータ関連業務では、「生成AIの利用に関する社内ガイドラインの策定・更新」(36.0%)が最多となり、「ツール・システム間のデータ連携や設定調整」(34.9%)、「生成AI活用に向けたデータ整理・構築業務」(33.6%)が続いた。
具体的な内容としては「生成AIの業務活用に向けたデータのクレンジング作業が増えた」(従業員500〜999人/物流・輸送)、「新しいシステムが導入されるたびに、他システムとの連携で苦しむ」(従業員300〜499人/製造業)といったコメントが寄せられた。
データの「整理」や「確認」などの業務に時間を取られることで、本来注力したい業務に十分な時間を割けないと感じることが「頻繁にある」「時々ある」と回答した人は、合わせて75.2%に上った。
また、本来注力したい業務については「システム改善・最適化」(64.0%)、「セキュリティ強化」(51.3%)、「業務自動化・効率化」(46.6%)が上位となった。
今後、データメンテナンス関連業務が「増えていくと思う」と回答した人は58.1%と、半数を超えた。
調査は1月22〜27日にインターネットで実施。従業員数100人以上の企業でデータ関連業務に携わるIT・情報システム系部門の役員、管理職、担当者を対象とした。回答数は1053人。
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