セブン、次の一手は“自宅ご飯” 「売上はまだまだ伸ばせる」、その理由は?

» 2026年03月18日 17時13分 公開
[米倉志保ITmedia]

 セブン‐イレブン・ジャパンは3月17日、2026年の商品政策説明会を開催し「日々の自宅ご飯」需要の取り込みを強化する方針を示した。これまで主力としてきた外出先での即食需要に加え、自宅で食べる日常的な食事シーンへの対応を強め、売り上げ拡大を狙う。

2026年の商品政策説明会を開催(提供:ゲッティイメージズ)

 取締役執行役員の羽石奈緒商品本部長は「セブンがこれまで得意としてきた外出先での即食を大切にしながら、大きく上乗せしてきたいのが“日々の自宅ごはん”だ」と説明した。

 具体的な施策として、PB「セブンプレミアム」「セブンプレミアム ゴールド」などの総菜・冷凍食品のラインアップを強化する。4月20日からは、鍋で煮込むだけで完成する「セブンプレミアム 濃厚G系ラーメン」(861円)を発売し、若年層の需要を取り込む。

「金のハンバーグ」(429円)(出所:公式Webサイト)

 今後の重点ターゲットとして、若年・単身層や共働き層、シニア層、インバンド客などを設定する。羽石氏は「キーワードはシーンとターゲット。どのようなシーンで、誰をターゲットとする商品なのかを明確にして、多様化する商品ニーズに応えることで、売り上げはまだまだ伸ばせると確信している」と話す。

 これまで強みとしてきた「外出先での即食」ニーズに対応した商品も、順次見直していく。パンカテゴリーでは3月30日から品ぞろえを刷新する。商品テーマ・ターゲット・食シーンを3つに分けた商品展開を進める。

 1つ目のテーマは「安くてずっしりとした満足感」とする。10〜30代の学生や子育て世代などを想定し、朝食や部活・塾の前、まとめ買いといったシーンを想定する。4月7日から、デニッシュ生地でりんごジャムを包んで焼き上げた菓子パン「ずっしりデニッシュ りんご」(127円)を順次発売する。

「ずっしりデニッシュ りんご」(127円)(出所:プレスリリース、以下同)

 2つ目は「新しさ・わくわく感」。20〜30代女性をターゲットに、週末のブランチや自分へのご褒美需要などを想定する。3月31日から順次、クロワッサン生地にソーセージを盛りつけた「クロワッサン ソーセージミートソース」(267円)を投入する。

 3つ目は「毎日安心・定番」。20〜30代の男女を中心に、朝食や昼食、おやつ、在宅ワークの合間といった幅広いシーンでの利用を見込む。総菜パン「こだわりソースのふんわりコロッケパン」(181円)や菓子パン「サクふわメロンパン」(127円)などを展開する。

「こだわりソースのふんわりコロッケパン」(181円)

 このほか、チルド弁当では「旅するカフェごはん」シリーズを開始する。第1弾として「ガパオライス」(753円)を5月11日から発売する。カフェのランチボックスをイメージしたパッケージや盛り付けにすることで、若い女性客を中心に訴求する。

 スイーツでは、シュークリームやプリンなど定番商品の品ぞろえを拡充する。また、若年層に向けて「背徳感」をキーワードにボリューム感を高めた商品も投入する。「とろ生食感 チーズケーキ」(280円)は従来比約1.2倍の重量とした。

 セブンは2025年度、既存店の平均日販が初めて70万円を超えた。羽石氏は「自宅のご飯を買うときにセブンを想起するお客さまは、まだまだだと自覚している。週に1回でも月に1回でも、『セブンで夜ご飯を買って帰ろう』という習慣につなげることで、売り上げを伸ばし、成長し続けていきたい」と意気込んだ。

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