約30年ぶりに流行しているみそラーメンだが、ここまで注目を浴びたのは、みそきんのとてつもないヒットがきっかけだろう。
みそきんは2023年にセブン-イレブンで発売されるとすぐに売り切れとなった。その後も断続的に入荷しているが、あっという間に売れてしまうため、幻の商品と言われている。2025年10月には新しく「辛みそきん 濃厚辛みそ」が追加され、商品数は3種類となった。
発売から間もなく3年になるが、1食322円と決して安くない値段であるにもかかわらず、早くも累計5000万食に達している。有名人とコンビニのコラボだけでここまで売り上げを伸ばすのは容易ではなく、味そのものが支持されている証拠だろう。
みそきんはHIKAKIN氏が、「HIKAKIN PREMIUM(ヒカキン プレミアム)」というブランドを立ち上げ、第1弾として発売した商品だ。HIKAKIN氏が自身のYouTube番組で、企画から発売までの経緯を動画にして公開していたこともあり、大きな宣伝効果もあった。
HIKAKIN氏の要望により日清食品に開発、製造を依頼。約1年間、何度も試作を繰り返し、こだわりの1杯が完成した。
新潟県出身のHIKAKIN氏は子どもの頃、ごちそうとして地元のラーメンに親しんでいた。地元の人気店である上越市「食堂ニューミサ」の白みそを使ったまろやかなスープに、にんにくのパンチが効いたみそラーメンは、みそきんの確立に大きな影響を与えているようだ。
HIKAKIN氏は下積み時代、ラーメンを食べて自らを鼓舞していたと言い、「YouTuberでなければラーメン店を開きたかった」と語るほど、ラーメンに強い思い入れを持っている。
こうして完成したみそきんの人気に火が付いたことを受け、実店舗として東京駅八重洲地下に位置する「東京駅一番街」の人気ゾーン「東京ラーメンストリート」に、期間限定で出店。カップ麺ではなく本物のラーメンとして提供するという、前代未聞のチャレンジを行った。
このHIKAKIN氏を店主とした実店舗にも大行列ができ、完全予約制となって全日程を終了した。累計販売数は半年ほどで約13万杯に達したそうだ。
現在、みそきんの実店舗は、東京・池袋の立教大学の近くに移転し、引き続き完全予約制の店として2026年3月8日に再オープン。新メニューとして「辛みそきん」を追加している。夏には大阪への出店も決まっており、現在はその準備に入っているところだ。
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