今回の復活は、雑誌単体で採算を取る設計なのか。ぴあはチケット販売を主力事業とするだけに、雑誌からチケット購入への送客が主な狙いにも見える。だが、岡氏によると、チケットへの送客は派生的な位置付けにとどまり、収益の主軸は広告モデルだという。
雑誌とデジタルの双方でコンテンツの接点を増やし、デジタルメディアのMAU(月間アクティブユーザー数)を向上させることが目標だ。現在、ぴあのデジタルメディア全体のMAUは約600万人だが、AI時代には検索流入が減少するリスクがある。
「検索流入に頼らず、会員と直接つながった状態を維持することが重要だ」と岡氏は語る。紙の雑誌は、検索エンジンに依存しない、読者との接点を生み出す装置でもある。
紙面の検討が進む中で、東宝との連携も動き出した。東宝は映画に加え、アニメやゲームなどIPコンテンツの横展開を進めており、ジャンルを横断して情報を届けるぴあのメディア特性と合致した。「東宝はIPを持っていて、ぴあは情報を扱っている。そこを一緒にやれたら」(岡氏)
東宝が2026年3月に開始した、約400万人の会員基盤を統合した新サービス「TOHO-ONE」と連携し、プレミアム会員(年会費3000円)には『とぶ!ぴあ』のデジタル版を無料提供する。
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