中国人の「訪日自粛」もどこ吹く風 ドンキのインバウンド業績、絶好調が続くワケ(4/4 ページ)

» 2026年04月07日 05時00分 公開
[山口伸ITmedia]
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圧縮陳列は海外にも人気

 外国人がドン・キホーテに魅了される理由は日本人と同じく、圧縮陳列にある。

 圧縮陳列とは、狭いスペースに商品を詰め込み、迷路のように無秩序に商品を陳列することだ。一見すると商品のジャンルが統一されていないため、消費者は宝探しのような体験ができる。

 圧縮陳列のルーツはPPIHの創業者である安田隆夫氏が1978年に開店した「泥棒市場」にある。泥棒市場ではその時々の安物や、大手小売店が扱いにくいものを仕入れ、狭い18坪の店舗に詰め込んでいた。商品もその都度変化していたため、統一感のない陳列方法が生まれたとされる。

同前

 店舗展開にあたり、アルバイトにも仕入れの権限を委譲しているため、店舗ごとに個性がある点も特徴である。アルバイトは若者が担うことが多いため、流行に遅れない商品を仕入れられる。

 2025年6月期におけるディスカウント事業の免税売上高は1742億円であり、既に高島屋や三越伊勢丹など百貨店各社の2024年度実績を上回っている。商品単価が低いことを踏まえれば、客数ではさらに差が開いているはずだ。ドン・キホーテはインバウンドの観光地として定着しつつある。

著者プロフィール

山口伸

経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_


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