コストコの取扱商品数は約3700点と、コンビニに近い水準にまで絞り込まれています。一般的なスーパーが数万点規模の商品を扱うのと比較すると、極端なまでの削減です。それにもかかわらず巨大な売り上げを実現しているということは、1商品当たりの販売数量がケタ違いに多いことを意味しています。
これは単なる「効率化」ではありません。SKU(商品の最小管理単位)を絞ることで大量仕入れが可能となり、仕入れ価格を下げながら価格競争力を確保。さらに売り上げを伸ばすという「プラスの循環」を生み出しています。
この構造を強固にしているのが会員制度です。2025年時点でコストコの会員数は約8100万人に達し、2019年から年平均成長率(CAGR)約7%で拡大しています。
特に重要なのはその「質」です。上位プランであるエグゼクティブ会員は全体の約48%を占め、売り上げの約74%を生み出しています。そして会員の継続率は約90%と非常に高い水準を維持しています。
ここから導かれるのは明確です。コストコは「顧客数」ではなく「顧客価値」を最大化している企業です。
この顧客価値、すなわちLTVは「1回当たりの購入単価」「来店頻度」「継続率」の3つで構成され、コストコはこの3つすべてを同時に引き上げています。
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