“やる気の押し付け”が新人を壊す? 五月病が生まれる「構造的な理由」スピン経済の歩き方(6/6 ページ)

» 2026年05月06日 08時30分 公開
[窪田順生ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4|5|6       

「五月病になるのが当たり前」という気持ちで

 しかし、多くの会社や管理職は目標設定だ、コーチングだと、新人や若手を「やる気」にさせるのは、自分たちの仕事だと張り切ってしまう。それが過剰な管理や口出しとなって、逆に部下のメンタルを追い詰めていく。管理職や先輩が「やる気」を押し付けるほど、新人や若手は早く燃え尽き、「やる気」が失われるという悪循環を招いているのだ。

 一部の中高年層は、最近の若者はメンタルが弱いとかすぐに文句を言うが、そんなおじさんたちの親世代から五月病は存在している。米国にも「Winter Blue」と呼ばれる似た現象がある。理想ややる気に燃えていた若者が急に無気力になる現象は、名前が付いていないだけで、人類社会では昔からあった極めて普遍的な現象なのだ。

 「五月病になるのが当たり前」くらいに力を抜いて接したほうが、新人も若手も伸び伸びと働いてくれるかもしれない。

窪田順生氏のプロフィール:

 テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。窪田順生のYouTube『地下メンタリーチャンネル

 近著に愛国報道の問題点を検証した『「愛国」という名の亡国論 「日本人すごい」が日本をダメにする』(さくら舎)。このほか、本連載の人気記事をまとめた『バカ売れ法則大全』(共著/SBクリエイティブ)、『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受


前のページへ 1|2|3|4|5|6       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR