ソニーグループの2025年度連結決算は、売上高が前期比4%増の12兆4796億円、純利益が同3%減の1兆308億円だった。営業利益は同13%増の1兆4475億円で、売上高と営業利益はいずれも過去最高を更新した。
また、2026年度の売上高は同1%減の12兆3000億円、営業利益は同11%増の1兆6000億円を見込んでいる。営業利益は、ゲーム&ネットワークサービス分野の増益が寄与する見通しだ。
好調な業績を維持する一方で、現在のエンターテインメント業界が直面しているのが、世界的な半導体メモリーの供給不足と価格高騰だ。これは製品の製造原価に直結しており、各社の価格戦略に大きな影響を与えている。
ゲーム事業でソニーと競合する任天堂は、ゲーム機本体および関連サービスの価格改定を発表した。「Nintendo Switch 2」(日本語・国内専用)のメーカー希望小売価格を、4万9980円から5万9980円へ改定する。
ソニーグループは、4月2日に「PlayStation 5」(PS5)や「PS5 Pro」などのメーカー希望小売価格を引き上げたばかりだ。
十時CEOは、メモリー不足による影響と、今後のゲーム機の価格設定についても言及した。
十時CEO メモリー価格の上昇は、製品のコストに直結し、製造原価を悪化させます。これが価格転嫁につながれば、ゲーム機の普及に影響が出る可能性はあります。
ただし、2026年に必要なメモリーの数量はほぼ確保しており、価格についても一定の合意ができています。コスト増は織り込み済みであり、本体価格やプロモーション費用のバランスを見ながら対応していきます。
十時CEO PS5については、4月に価格改定を実施したばかりですので、現時点で追加の値上げする予定はありません。当面は、現在の価格設定で事業を推進していく考えです。
一方で、メモリー需給の逼迫(ひっぱく)は2027年以降も続くという見方が大勢を占めています。次世代機などの将来的な展開については、メモリー価格の動向を注視しつつ、ハードウェアのコスト削減やビジネスモデルの工夫も含め、さまざまなシミュレーションを重ねながら、最適な選択肢を検討していきます。
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