この記事は、書籍『世界の一流は「部下」に何を教えているのか』(ピョートル・フェリクス・グジバチ/クロスメディア・パブリッシング)に、編集を加えて転載したものです。なお、文中の内容・肩書などは全て出版当時のものです。
部下の価値観の多様化やコンプライアンス意識の高まりによって、上司と部下の接し方は日増しに難しくなっています。
部下との接し方の難化は、当事者同士の感情的な対立によって引き起こされているわけではありません。個人の気質の問題ではなく、時代の変化に伴う構造的な問題として発生しています。
日本企業の上司が頭を痛めている「男性上司と女性部下」「女性上司と女性部下」「年下の上司」「年上の部下」のケースに着目して、その対策や注意点をお伝えします。
年下が上司になったら「割り切る」ことが肝心
成果主義が徹底されている欧米企業や外資系企業では、ごく普通のことですが、日本企業でも年下の部下が自分の上司になるケースが増えています。
「自分が育てた部下が、成長して自分を上回る成果を上げたのだから、上司になるのは当然のことだ」と考えられる人は、ほんの一握りです。大半の人は、論理的には納得できても、感情的には不満やストレスを募らせます。
日本や韓国などのアジア圏には、年上を尊敬したり、尊重する文化が根強く残っているため、自分より年下が上司になる「下剋上人事」には、納得できない人がほとんどだと思います。
成果主義が浸透したチームでは、年下の人が上司に就く状況は、実力に基づいた自然な結果といえます。年上の部下として感情的な違和感を抱く心情は理解できますが、その感情に任せて行動を誤れば、自分の立場を危うくしかねません。
自分より年下の人が上司になった場合には、次のような行動を心がけることが大切です。
(1)年齢のことは忘れる
(2)役割と感情を切り離す
(3)自分の経験を生かして上司を支援する
(4)表では上司を立て、裏で調整する
(5)チームの成果を最優先に心がける
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
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