ソールの素材が柔らかい厚底シューズは不安定になりがちで、かかとから着地する走り方に合わないこともあるが、「30」は着地がかかとでも前足部でも問題なかった。下り坂や、階段を降りる場面、急カーブなど厚底シューズが苦手とするシーンも「30」は不安なくクリアできた。ソールに柔らかい素材と硬い素材を組み合わせ、その間に樹脂製プレートを挟んで安定性を高めた構造の効果といえる。
筆者がこれまで履いてきた厚底ランニングシューズの多くは、癖が強く、ランナーがシューズに走り方を合わせなければならない神経質な一面があった。しかし「30」は余計なことを考える必要がない。ランニング本来の醍醐味である「自分との対話」を心置きなく楽しめるシューズだと感じた。(上野嘉之)
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