沖縄県の観光客数はインバウンドを含むと年間約1000万人だ(2025年)。仮に沖縄旅行の人だけをターゲットにする場合、目標の150万人を達成するには、少なくとも7人に1人が訪れる必要がある。しかし、集客に苦戦している可能性が高い。
那覇空港を起点としてジャングリア沖縄を訪れるには、レンタカーを使うかバスを利用する必要がある。ジャングリアが位置するのは沖縄県北部の今帰仁村であり、那覇からは2時間ほどを要する。初めて訪れるにはアクセスが悪く、気軽に行ってみようとはならない立地にある。来場者の評価が高くても、訪れるためのハードルを下げなければ絶対数は増えない。
刀の森岡氏は当初から旅行客による利用を主張していたが、テーマパークの主力客となるのは周辺の住民だ。東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドが公表している「ゲストプロフィール」を見ると、首都圏から来園した人が過半数を占める。対するジャングリアは県外客が多数を占めている。
国内の人口は減少が続いており、子どもの数は減っている。こうした背景から、1990年代後半から各地でテーマパークの閉園が相次いだ。一方、近年も好調なテーマパークは明確なIPを有する共通点がある。
好調なディズニーはいうまでもなく、その世界観やキャラクターが集客の強みだ。USJも近年はIPが起爆剤となっている。開業以来は来場者数が落ち込んでいたものの、森岡氏が在籍時にオープンした「ユニバーサル・ワンダーランド」やハリー・ポッター関連のエリアが集客につながり、復活を遂げた。
近年好調なテーマパークは「大人の女性」に支持されている特徴もある。ディズニーの場合は来園者数の7割が女性で、年齢別でも18歳以上が7割を超える。サンリオピューロランドも、ショーや食事の内容を大人向けに切り替えたことで来場者数が回復した。
ジャングリアの場合は恐竜や森、気球など、どちらかといえば「男の子」向けの施策が主体だ。大人の女性に向けたアトラクションが欠けているように見える。
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