日高屋と幸楽苑、なぜ好調? 「ちょい飲み」と「ロードサイド」、似た者同士でも道は別:数字で見る「企業の現在地」(2/5 ページ)

» 2026年09月25日 07時00分 公開
[濱川太一,ITmedia]

両社の決算をおさらい

 まずは両社の直近の決算から確認したい。

 ハイデイ日高の2026年2月期の売上高は622億円(前年同期比11.9%増)、営業利益は65億円(同19.4%増)となった。同社は売上高が伸長した要因について、

  • 新店の売り上げが好調
  • 既存店の客数が増加
  • キャッシュレス関連キャンペーンやドリンク販促が好調
  • コロナ禍で短縮した営業時間の延長

 などを挙げている。営業利益については、食材価格の上昇による原価率の増加や、社員増やベースアップに伴う人件費の増加分を増収で吸収し、前年から約11億円の増益となった。

 売上高に占める営業利益の割合は10.6%。売上高で業界2位の日高屋は、1位の王将フードサービス(2026年3月期:8.9%)を上回っている。さらに、外食チェーン大手のすかいらーくHD(2025年12月期:6.5%)やゼンショーHD(2026年3月期:6.4%)と比べても高い。

 一方、幸楽苑の2026年3月期の売上高は294億円(同5.9%増)、営業利益は15億円(同42.5%増)となった(※)。

(※)幸楽苑は2024年10月に完全子会社を吸収合併したため、決算書上の前期実績には子会社の上期分が含まれていない。本記事では同社が公表する「連結していたと仮定した場合」の数値で比較している。

コロナ禍に大幅赤字を計上した幸楽苑も回復軌道に乗せている。写真は川崎市内の店舗

 好調な要因について、

  • 既存店の売り上げや客数が堅調に推移
  • 既存店のリニューアルや厨房機器の入れ替えによる生産性向上
  • スポットや季節限定メニューによる販促が好調

 などを挙げている。売上高に占める営業利益の割合は5.1%。原材料の高騰や人件費の上昇分を客数増と自社工場生産による原価抑制で吸収。コロナ禍の大幅赤字を乗り越え、過去最高益だった2019年3月期の16億円に迫る水準まで回復している。

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